
この本について
仕事でも日常でも、誰かの言葉の“裏”をどう扱えばいいのか迷う場面ってありますよね。会見の曖昧な回答を聞いてモヤモヤしたり、立場の違う相手の声がなぜこんなに届きにくいのか考え込んだり。自分もその違和感をうまく言語化できずにいたのですが、この本は「現場で声を拾うとはどういうことか」を具体的な出来事を通して見せてくれました。 特に刺さったのは、権力者の言葉が空回りしているときに、記者が粘り強く問い返す姿勢がどう育まれているかという部分です。質問する側の姿勢ひとつで、相手の言葉の意味や責任の所在がこんなにも変わるのかと気づかされます。また、沖縄や福島など、当事者が「自分では選べなかった状況」で生きている現実を聞き取るパートは、情報というより人間の生活に触れている感覚に近く、勝手な解釈を挟まずに聞くことの難しさと大切さが腑に落ちました。 そして、ジェンダーや政治の話題を扱うとき、著者自身が「わかっていない前提」で話を聞き直すプロセスも印象的でした。自分の立場を棚に上げず、でも卑下するでもなく、ただ相手の経験を受け取ろうとする態度は、取材とは関係ない場面でもかなり参考になります。 「情報に振り回されている感じがする」「相手の言葉の重さをどう測ればいいのか知りたい」という人に静かに刺さる一冊だと思います。
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要




