
この本について
仕事をしていて、「なんであの人は一瞬で本質をつかむんだろう」「自分も考えているつもりなのに、ピントがズレる瞬間がある」と感じること、けっこうありますよね。僕自身も、同じ自分なのに冴えている日とそうでない日の差が大きくて、その理由がずっとつかめませんでした。 この本が面白いのは、「地頭がいい・悪い」という能力の差ではなくて、「使えている状態かどうか」というごく現実的な話に落とし込んでくれるところです。読者の方が保存していた抜粋にもあるように、作業に追われているときって、そもそも”考えるモード”に切り替わっていないことが多いんですよね。目的と目標をごちゃまぜにしたまま走っていたり、「前社ではこうでした」で止まったり。そういうズレが積もって、判断の精度も視座も下がっていく。 本書の3つのスイッチは、そうした“ズレ”を一度リセットしてくれる感じがあります。目の前の仕事を「何のため?」と問い直す癖がつくと、同じ業務でも手触りが変わるし、上司との会話の噛み合わなさも減っていく。さらに、あえて現状確認をすっ飛ばす逆算の思考は、行き詰まったときの突破口として意外と効きます。使いこなそうと力む必要はなくて、「今どのスイッチが切れているんだろう」と気づけるだけでも十分に変わります。 自分の思考にムラを感じている人や、「やったことがないので…」で止まりがちな人には特に刺さると思います。僕にとっては、仕事のスピードよりも“考え直す回数が減る”という意味で役立った一冊でした。
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