
あわせて学ぶ 会計&ファイナンス入門講座
保田 隆明 and 田中 慎一
ダイヤモンド社 / 2013-04-25
この本について
会計やファイナンスって仕事で触れることはあっても、「結局、どの数字を見ればいいのか」「利益とキャッシュのズレが腹落ちしないまま決算書を眺めているだけ」というモヤモヤ、けっこう根強いと思います。僕もずっとその一人で、特に内部留保=現金という誤解をなぜ皆がしがちなのか、言葉では分かっても実感が持てませんでした。 この本がよかったのは、会計とファイナンスを別々の世界として扱わず、「会計は経営の結果、ファイナンスは未来の意思決定」という片手ではなく両手でつかむような説明をしてくれるところです。たとえば、自社株買いが“株価対策”だけで語られがちなのに、資本コストを下げるという視点で見ると急にストーリーが通る。あるいは、利益は意見でキャッシュは事実という一文が、売掛金や在庫の動きとセットで語られるので、単なる名言ではなく日々のオペレーションに引き寄せて理解できます。月次決算を早く締める意義も、数字を早く知るためではなく、翌月の手を打つタイミングの話として語られるので、現場感があります。 会計やファイナンスに「苦手意識はあるけど、仕事の判断で迷う場面が多い」という人には刺さると思います。数字が“きれいに整った概念”ではなく、“実際に動くお金の流れ”として見えるようになる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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