
キウィおこぼれ留学記
小林聡美
幻冬舎
この本について
仕事や生活に追われていると、毎日ちゃんとやっているはずなのに、いつの間にか視界が狭くなっている気がします。ちょっとした違和感や「なんか疲れたな」という気持ちを抱えたまま流されるように暮らしてしまうこと、僕もよくあります。 『キウィおこぼれ留学記』のこの抜粋を読んだとき、まず驚きよりも「世界って、こんなふうにズレてるんだ」というゆるい笑いみたいなものが残りました。犬猫専用の肉屋に、どデカいソーセージ型のペット用ミート。人が食べてもよさそうなほどの豪華さに、著者が素直に驚いている。その“ちょっとしたカルチャーショック”の描写が、日常に沈んでいた自分の感覚をふっと外に連れ出してくれるんです。 この本が効いてくるのは、まず「自分の当たり前を疑うための力」がゆるく回復するところ。肩肘張った学びではなく、旅先での小さな違和感を一緒に味わうことで、凝り固まった考えがほぐれていきます。もうひとつは「気づきを笑える余裕」が戻るところ。違いに苛立つんじゃなくて、こんな世界もあると軽やかに受け止められる感じが、読後にそっと残ります。 日常の風景に少し飽きてきた人、世界の“ズレ”を面白がる余白を取り戻したい人には、とくにしっくりくると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの100%が集中しています。
読書の順序
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