
仕事と勉強に効く 「やる気」が出る心理学 モチベーション・セラピー
中越 裕史
この本について
やる気って、ないと困るのに「出そうと思って出るものじゃない」のがやっかいですよね。僕も、気分がのらない日が続くと、つい同じ行動パターンを繰り返してしまって「これ、どこかで変えないとまずいよな…」とぼんやり思うだけで終わることがあります。そんなときに、この本のいくつかの視点がけっこう効きました。 特に印象に残ったのは、「うまくいってないなら違うことをする」という、すごく当たり前なのに、普段はなかなかできない切り替えの発想です。例えば、気分が沈んでいる日でも、一人で映画館に行くだけで少し元気になることがある。これは本当にその通りで、やってみると「あれ、意外と動けるじゃん」と実感が返ってくるんですよね。また、著者がいう「モチベーション経費」もおもしろくて、仕事用のちょっといいペンを買ったり、いつもより落ち着いた場所で作業したりするだけで気持ちが前向きになる。そういう小さな“てこ”の使い方が丁寧に書かれています。 さらに、10 億円と交換してもいいものを考えるワークのように、自分がすでに持っているものに目を向ける部分も、焦りが強い時期にはありがたい視点でした。比べなくていい相手と比べてしまう今の環境で、自分の軸を整えるのにちょうどいい距離感の内容だと思います。 行動のきっかけを失いがちな人や、「やる気の仕組み」をもっと現実的に扱いたい人には特に刺さる一冊です。
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