
新装版 魔女の宅急便 (3)キキともうひとりの魔女 (角川文庫)
角野 栄子
累計読者数2
平均ハイライト数 4.5件/人
star総合評価 39/100
boltライト読書型
この本について
最近、自分でもよくわからない疲れを抱えたまま動いてしまうことがありませんか。周りには強く見せていても、内心では「ちゃんとできてるのかな」と不安が積み重なっていくような感覚。誰にも言わずに抱え込んでしまうほど、余計に自分の輪郭がぼやけていくように思います。 この巻のキキが出会うもうひとりの魔女は、まさにそんな時にそっと寄り添ってくれる存在でした。「どんなことがあっても、自分のことは気ぃくばってたいせつにしなくっちゃ」という言葉は、強がりながらなんとか立っている日々の私たちに向けられているように聞こえます。悩みを否定せず、「それでも自分を放っておくなよ」と肩を軽く叩くような距離感があって、読んでいるうちに少し呼吸がゆるむ感じがしました。また、見るものの中にある “ふしぎ” がちゃんと自分を外側の世界へつなぎとめてくれる、そんな視点の転換もこの物語の大切なところです。 うまくいかなくてきーきーしてしまう自分を、ちょっと横から見る余裕がほしい人には特に刺さると思います。物語のかたちをしているけれど、現実の私たちの足元にそっと灯りを置いてくれるような一冊でした。
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