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新装版 魔女の宅急便 (2)キキと新しい魔法 (角川文庫)

新装版 魔女の宅急便 (2)キキと新しい魔法 (角川文庫)

角野 栄子

累計読者数2
平均ハイライト数 4.5件/人
star総合評価 39/100
boltライト読書型

この本について

仕事でも日常でも、ある日ふと「前はもっと自然にできていたことが、急にしんどく感じる」ときがありますよね。周囲は同じ景色のままなのに、自分だけ足が止まったような感覚。やる気の問題と言われればそうかもしれないけれど、そんな単純な話じゃない気もする。ああいうモヤモヤって、けっこう長引きます。 『キキと新しい魔法』を読んでいて、保存されていた抜粋がどれも「成長したからこそぶつかる壁」に寄り添っているものばかりだなと思いました。キキが、ただ飛べばよかった時期から、人の気持ちや時間の流れまで意識しはじめたことで、かえって心が重くなる。その感覚がすごくリアルなんです。自分の目が曇ったように町が動かなく見えるくだりなんて、心が疲れていると景色が変わって見えるあの感じそのままで、読んでいて胸が少しチクッとしました。 この物語が効いてくるのは、無理に前向きにさせるからじゃなくて、変化に気づいて戸惑う自分をいったん受けとめてくれるところです。人にはそれぞれ自分の時間があるという言葉も、誰かとズレてしまったように感じるときの救いになるし、「飛ぶ魔法に頼りすぎてたかもしれない」と気づくキキの姿は、得意なことにしがみついて苦しくなる自分をふっと緩ませてくれます。 今のやり方が急にうまく回らなくなって、「自分のいる場所がなくなる気がする」と感じたことのある人には、静かに刺さる一冊だと思います。

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