
株式ディーラーのぶっちゃけ話
高野譲
彩図社 / 2016-02-12
この本について
相場を触っていると、自分の判断が「ただの勘」なのか「根拠のある想定」なのか、わからなくなる瞬間があると思います。上がりそうな気がする、でも踏み切れない。逆張りが癖になっているのに、それが正しいのかは自信がない。僕もずっとその堂々巡りにハマっていました。 この本が少し違うのは、プロがどんな超人的な才能で勝っているか、ではなく、実際の現場で何を見て、どこで迷い、どう決めているのかが生々しく描かれているところです。例えば、ディーラーの7割が順張りだという事実は、普段の自分の癖を客観的に見るきっかけになりましたし、相場が動くのは「シナリオが崩れた時」だという視点は、無闇にニュースを追うよりも、前提が壊れた瞬間に集中すればいいんだと気づかせてくれます。あと、どんなに経験を積んでも、場中の判断は全部自分で背負うしかない、という淡々とした描写が妙にリアルで、逆に気持ちが軽くなりました。 最先端の理論より、相場の雑音に振り回されやすい自分をどう扱うかに関心がある人に向いている本です。相場観を磨くというより、自分がどこで腰が引けるのか、どこなら勝負できるのかを言語化するヒントになると思います。プロの世界を覗くことで、自分のトレードが少しだけ現実的に整う、そんな一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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