お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか? (光文社新書)

お金のために働く必要がなくなったら、何をしますか? (光文社新書)

エノ・シュミット、山森 亮、堅田 香緒里、山口純

累計読者数2
平均ハイライト数 42件/人
star総合評価 74/100
start序盤集中型

この本について

働き方にモヤモヤしているとき、「この仕事を続ける理由が“生活のため”だけになっていないか」と立ち止まることがあります。もしお金の心配がいったん横に置けたら、自分は何を選ぶのか。想像しようとしても、そもそもそんな前提で考えたことがない…という人も多いと思います。僕もそのひとりでした。 この本は、ベーシックインカムの制度論というより、「人間をどう見るか」という前提を問い直してくれます。特に刺さったのは、生活保護のように“持たざる者だけ”の仕組みではなく、すべての人に無条件で渡すからこそ、人を分け隔てないという視点。そして、スイスの国民投票の話に出てくる、他人には「働かなくなるだろう」と思うのに、自分のことになると「いや働くと思う」と答えてしまう、人間観のねじれ。このギャップに気づくと、自分がどんな前提で社会を見ているかが浮き彫りになります。 読み終わる頃には、「制度が実現するかどうか」よりも、まず自分自身がどんな社会を信じているのかを考えるきっかけになります。政府不信や制度への疑いを抱えたままでも読めますし、むしろそのモヤモヤを持っている人ほど効く本だと思います。 自分の働き方や生き方の前提を一度フラットに見直したい人に刺さる一冊です。

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