
春秋戦国志(上) (講談社文庫)
安能務
講談社 / 1991-11-05
この本について
仕事でも人間関係でも、「力の使い方」がよく分からなくなる時があります。強く出すぎても反発されるし、引きすぎても流されるだけだし、どこでバランスを取ればいいのか迷う。僕自身、立場や役割が変わるたびに同じ壁にぶつかっています。 『春秋戦国志(上)』を読んで感じたのは、昔の権力者たちの動きが、いまの悩みとまったく無関係ではないということでした。権力の「権」が本来は分銅の意味で、バランスを整えるために右へ左へ動く存在だと知ると、力というものが“押しつけ”ではなく“調整”でもあることが腑に落ちます。また、善人か悪人かよりも、「乱世を泳ぎきる力と知恵があるか」が問われるという視点は、職場での振る舞いを考えるときにも妙に現実的で、自分が何を身につけるべきかが見えやすくなりました。そして、物事を陰陽の相補性として捉える考え方に触れると、対立に見えるものも状況次第で裏返るという感覚が身につき、判断の幅が少し広がります。 歴史物としても読みごたえがありますが、日々の決断に手がかりが欲しい人にとっては、思った以上に実用的です。特に「力を持つ側の心理」を知りたい人には刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
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