
後宮の烏3 (集英社オレンジ文庫)
白川紺子、香魚子
この本について
人と距離をとってしまうときってありますよね。信じていいのか、頼っていいのか、あるいは自分ばかり重く感じてしまうのか。頭では「もっとうまくやれたら」と思いながら、心だけが固まって動かないままになることがあると思います。 『後宮の烏3』の抜粋を読んでいて改めて感じたのは、「誰かの思惑が読めず不安になるとき」「自分の願いを口にするのが怖いとき」「人との距離感に嫉妬や後ろめたさが混ざるとき」みたいな、普段うまく言葉にできない揺れが、物語の中で丁寧に扱われていることでした。寿雪が助けを求めることをためらう場面は、自分の弱さをさらけ出す怖さそのもので、高峻の言葉がそれをそっと受けとめる感じが、不思議とこちらの胸にも落ちてきます。衛青の、忠誠とさびしさが同居する気持ちも、誰かを大切に思うほど複雑になる感情のリアルさに近いところがあって、読んでいて何度も手が止まりました。 物語としての緊張感はしっかりあるのに、登場人物たちの弱さや葛藤がそのまま描かれていて、自分の内側を見つめるきっかけにもなる本です。人との関係で「正解がわからない」と感じている人には、とくに刺さると思います。 派手な救いはないけれど、自分の中の小さな声を拾い上げてくれるような一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




