
女と男の品格。 悩むが花 (文春文庫)
伊集院 静
文藝春秋 / 2020-02-05
この本について
人間関係でちょっと疲れた時って、「ちゃんと向き合わなきゃ」「受け止めなきゃ」と気合いが入りすぎて、むしろ空回りすることありませんか。相談を受けても正しい答えを返せている気がしないし、過去のことで相手を責めたくないのに、どこかで引っかかったままになる。自分でも面倒だなと思いつつ、うまく力を抜けないまま日々が進んでいく感じです。 この本が刺さっている人は、おそらくその「力の抜き方」を探しているんだと思います。たとえば、相談ごとは全部抱え込まず、七割くらい聞き流していいという視点。うまくいかない時ほど人は自分のことしか考えられないという距離感。過去を受け入れるって、相手を特別扱いすることではなく、自分がその重さに振り回されないための覚悟なんだという気づき。どれも正論ではなく、生活の中で実感として「こういう時あるよね」と思える温度で書かれています。 大げさに人生を変えるような本ではないけれど、悩みがピークの時より、少し落ち着いて「さて、どう向き合おうか」と考え直したくなる瞬間に効く一冊です。人間関係を丁寧に扱いたいけれど、完璧な人でいるのはしんどい…そんな人に静かに刺さると思います。
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