
哲学するってどんなこと? (ちくまプリマー新書)
金杉武司
筑摩書房 / 20220707
この本について
「そもそも何を考えればいいのかわからない」「問いが大きすぎて手が止まる」。仕事でも日常でも、こういうモヤモヤにぶつかることが多い人には、この本の抜粋がやたら刺さったんじゃないかと思います。大きすぎる問いは、そのまま向き合っても糸口がつかめない。だからまずは小さく、具体的に分解していく。その姿勢が、哲学だけでなく実務にもけっこう効いてくるんですよね。 読んでみて助かったのは、「哲学=難しい話」ではなく、「自分が普段やっている思考の癖をいったん外に置き、根拠や整合性を確かめながら考え直す作業なんだ」と実感できたことです。思考実験のような架空の設定も、現実逃避ではなく、前提や条件をクリアにするための装置として使われているだけ。これは、仕事で議論がかみ合わないときにもそのまま応用できました。 もう一つ大きかったのは、「本質を探す」という作業の捉え方です。必要十分条件なんて聞くと身構えてしまうけれど、要は「これは少なくともこういうものだと言える」「これはこうではない」と、具体例から少しずつ輪郭を描いていくこと。その地道さが、自分の中の混乱をほどくのにちょうどいい温度感でした。 前提を疑うのが苦手な人、あるいは問いの立て方にずっと不安を抱えてきた人には、特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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