
風俗嬢のその後 (ちくま新書)
坂爪真吾
筑摩書房 / 20250310
この本について
仕事の選び方や人との距離感について、なんとなく「自分の基準がわからない」と感じることってありませんか。大事にされる経験が少ないと、自分をどう扱えばいいのかもぼやけてしまうし、働く場所を変えたいと思っても、何から手をつければいいのか迷うことが多いと思います。 『風俗嬢のその後』は、そうした“基準が見えない”状態にいるときの視界を少しだけ整えてくれる本でした。境界線を曖昧にすることで稼げてしまう世界の構造や、そこで身につくクセが昼の仕事に戻る際にどう影響するのかが、具体的な女性たちの経験から描かれています。読んでいると「なぜ抜け出しにくいのか」が感情論ではなく生活の目線で理解できて、自分の働き方を考えるときにもヒントがあるんですよね。 特に刺さったのは、安心や幸福を受け取るにも“訓練”がいるという話と、就労支援につながれれば状況が変わる人がまだまだ多いという指摘です。努力不足とか自己責任では片づけられない現実が丁寧に描かれていて、だからこそ「どう距離を取り直すか」を落ち着いて考えられる。 誰かとの境界線の引き方や、働く場所を変えたいけれど一歩目が出ない人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの55%が集中しています。
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