
勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術 (文春e-book)
藤田 晋
文藝春秋 / 2025-11-19
この本について
仕事で押すべきか、引くべきか。人の意見に振り回されている時ほど、自分の判断軸がどこにあるのか分からなくなる瞬間ってありますよね。特に、責任ある立場にいるほど「全部自分で抱え込んでいる気がするけど、実は何が正しいのか分からない」という感覚がつきまといます。僕もよくそこでもがくタイプです。 『勝負眼』を読んで感じたのは、藤田さんの言葉は“気合いを入れ直せる名言”というより、現場で泥をかぶってきた人だからこそ出てくる「判断の筋肉の鍛え方」に近いということでした。投資家との距離感に悩むところも、炎上や株価下落への耐性の話も、どれも綺麗ごとじゃない。むしろ、迷いながらも動き続ける人の視界がそのまま書かれていて、読んでいて変に力まずに済むんです。 特に、相手に気持ちよく喋らせることで流れをつかむ話や、追い風の時に一気に取りにいく姿勢、逆に理不尽な力関係を“耐えてやり過ごす”判断など、現場で起きるあの微妙な駆け引きの空気まで描かれているのがありがたかったです。判断の正解を教える本ではなく、自分の「押し引きの勘」を整えてくれる本に近いと思います。 仕事で迷う時間が長くなってきた人、あるいは“自分の勝負どころがどこか分からない”と感じている人には、かなり刺さるはずです。
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