
なぜ、メモは書きっぱなしで終わってしまうのか──メモを死蔵させないノート術 メモ・ノート術
小田やかた
この本について
メモをちゃんと残しているはずなのに、いざというときに見つからない。書いた自分ですら「これ何のことだっけ…」と固まり、結局また同じことを調べ直す。Obsidianみたいに高度なツールを使っても、仕組みがうまく回らないとメモは平気で死蔵していくんですよね。僕も整理を頑張るほど触るのが怖くなっていくあの感覚に、ずっと悩まされていました。 この本が良かったのは、「全部のメモを活かそうとしなくていい」という前提から話が始まるところです。思考メモは育てるもの、情報メモは探せれば十分、見るだけメモは瞬時に手に取れればそれでいい。役割を分けることで、メモに対して抱えていた無意識の期待値がスッと下がり、仕組みの組み直しがしやすくなりました。また、メモが自然と再登場する導線をどう設計するか――リンク構造だったり、まとめノートだったり、入口を一つ用意しておくことだったり――そのあたりの発想が、実務にも生活にも直結しやすいです。 個人的に刺さったのは、「死蔵すること自体は問題ではない」という姿勢でした。100のメモのうち2つだけが後から効いてくるなら、それで十分。書く→放置→再遭遇→意味が固まる、という思考の変化を前提にしているからこそ、メモと距離を置く時間すらも必要なプロセスとして扱ってくれる。これがすごく気楽でした。 メモが溜まるたびに「ちゃんと管理しなきゃ」と自分を責めてしまう人に向いています。書きっぱなしに悩んでいるなら、一度読んでみると視界が変わると思います。
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