
Made to Stick: Why Some Ideas Survive and Others Die (English Edition)
Chip Heath and Dan Heath
Random House / 2007-01-02
この本について
仕事でも日常でも、相手に伝えたつもりなのに、翌日には何事もなかったように元に戻っている…そんなむずがゆさってありますよね。僕も「説明したのに伝わらない」場面が続くと、自分の言葉選びが根本的にズレているんじゃないかと不安になります。 『Made to Stick』は、そのモヤモヤを少しだけほどいてくれました。抽象的な方針より、キツネとブドウの寓話みたいに“行動が想像できる形”で伝えた方が人は理解できること。あるいは、ディズニーの「劇場」の比喩のように、具体的な世界観がひとつあるだけで、細かい状況判断までブレなくなること。そして、専門知識を持つ側こそ陥りがちな「知識の呪い」が、コミュニケーションを難しくしていること。どれも耳が痛いけれど、現場で試すと確かに手応えがありました。 この本は、魔法のメソッドを教えてくれるわけではなく、むしろ「どうすれば相手の頭の中に引っかかる形にできるか」を自分で考えるための視点をくれる本です。抽象を具体に落とし込む時の小さなコツがたくさん詰まっていて、会議の説明でも、ちょっとした依頼でも、行動が変わる瞬間を実感しやすくなります。 自分の考えが「届かない理由」に薄々気づいている人に、静かに効く一冊だと思います。
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