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具体と抽象

具体と抽象

細谷 功

dZERO(インプレス) / 2014-12-07

累計読者数355
平均ハイライト数 20.6件/人
推定読了時間 約2時間26分
star総合評価 75/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 49%

この本について

仕事の話をしていて「なんでこんなに噛み合わないんだろう…」と感じること、けっこうありませんか。相手が悪いわけでも自分が間違っているわけでもないのに、どこかズレたまま議論が進んでしまう。僕自身、このモヤモヤを放置したまま過ごしてきた時期が長かったのですが、「具体と抽象」という視点を知ってから、状況の見え方が少し変わりました。 この本が面白いのは、抽象度の違いを“センスの話”ではなく、人間の思考の構造として扱っているところです。たとえば、おにぎりが「鮭のおにぎり」という具体をまとめた言葉であり、同時に「食べ物」という抽象に含まれる存在でもあるように、具体と抽象は相対的で、どのレベルで話しているかを意識しないと永遠にすれ違うという指摘。これを知ってから、会議で相手がどの段に立って話しているのかを意識するだけで、無駄な衝突がかなり減りました。また、難しい文章をあえて要約する行為そのものが、具体と抽象を往復するための訓練だという説明も腑に落ちます。たしかに、自分の考えがまとまらないときって、この往復がうまくできていなかったりします。 仕事の判断やコミュニケーションで「なんか全部細かすぎる人」「逆にふわっとしすぎる人」に挟まれて疲れがちな人にはとても静かに効く本です。抽象化をスキルとして扱うというより、自分と相手の見えている世界の“高さ”が違うだけなんだと受け止められるようになるところが、この本の一番の価値だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

永遠にかみ合わない議論、ヘイトスピーチ、ネットでの炎上。その根底にあるのは「具体=わかりやすさ」の弊害と、「抽象=知性」の危機。動物にはない人間の知性を支える頭脳的活動を「具体」と「抽象」という視点から検証。具体的言説と抽象的言説のズレを四コマ漫画とシンプル図解で表現。 【目次】●序章 抽象化なくして生きられない ●第1章 数と言葉 ●第2章 デフォルメ ●第3章 精神世界と物理世界 ●第4章 法則とパターン認識 ●第5章 関係性と構造 ●第6章 往復運動 ●第7章 相対的 ●第8章 本質 ●第9章 自由度 ●第10章 価値観 ●第11章 量と質 ●第12章 二者択一と二項対立 ●第13章 ベクトル ●第14章 アナロジー ●第15章 階層 ●第16章 バイアス ●第17章 理想と現実 ●第18章 マジックミラー ●第19章 一方通行 ●第20章 共通と相違 ●終章 抽象化だけでは生きにくい 2014-12-01 136 20% JP インプレス dZERO(インプレス) http://www.impress.co.jp/ はい いいえ 2014-12-01 はい はい はい いいえ 0% 1440 JP
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