
メモの魔力 -The Magic of Memos- (NewsPicks Book)
前田裕二
この本について
やりたいことがあるような、ないような。日々のタスクは片付いていくのに、自分の軸だけは相変わらず曖昧なまま……。そんなモヤモヤを抱えたまま仕事をしていると、「自分は何を基準に動いているんだろう」とふと立ち止まってしまうことがあります。僕自身も同じで、行動量だけ増えていく時期ほど、逆に内側の空洞が気になっていました。 『メモの魔力』が効いてくるのは、この“空洞の正体”をゆっくり掘り当てていくところです。抽象化というと難しく聞こえますが、実際は「今の体験をどう捉え直すか」という問いの練習に近い感覚で、目の前の出来事が別の角度で見えてきます。書くことで、自分が何に反応して、何を大事にしているのかがだんだん輪郭を持ちはじめる。その結果、夢や目標をいきなり決めなくても、日常の小さな行動が少しずつ自分寄りになっていきます。 もう一つ、この本が現実的だと思うのは、“型に縛られなくていい”と書かれているところです。トップダウンで逆算してもいいし、ボトムアップで熱中してもいい。そのときどきの自分に合わせて使い分ければいいという姿勢が、読んでいて息がしやすい。やり方よりも、「自分は今どう生きたいのか」を見つけるための道具としてメモを置いてくれている感じがします。 自分の軸がぼんやりしているのに、前には進みたい人。そんな人に静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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