
『嫌われる勇気』
岸見 一郎 and 古賀 史健
ダイヤモンド社 / 2013-12-12
786人の読書データから読み解くレビュー
他人の評価から自由になり、人生の主導権を自分に取り戻すための対話篇
他人の目を基準に生きることに疲れているなら、読む価値のある一冊です。
786人の読書データ上、総合評価90点の高評価本
check_circleこの本が向いている人
- +他人の評価や反応に振り回されて疲れている人
- +過去の出来事や環境のせいにする思考から抜け出したい人
- +「承認されたい」気持ちに支配されている自覚がある人
- +心理学や哲学の対話形式をじっくり味わえる人
arrow_right_alt他の本が合うかもしれない人
- –今日から使える具体的なテクニックを求めている人
- –「トラウマは存在しない」といった断定に反発を感じそうな人
- –短時間で要点だけ知りたい人(この本は結論より対話の過程に価値があります)
- –読者の記録は本の前半 3 分の 1 に最も集中しています。「目的論」と「課題の分離」という 2 つの考え方が出てくるあたりで、この本の核心には触れられます。途中で止まっても、前半だけで持ち帰れるものが大きい本です。
読者の記録は本の前半 3 分の 1 に最も集中しています。「目的論」と「課題の分離」という 2 つの考え方が出てくるあたりで、この本の核心には触れられます。途中で止まっても、前半だけで持ち帰れるものが大きい本です。
「嫌われる勇気 要約」と検索する人の多くは、読む前に「自分に必要な本か」を知りたいはずです。この記事は要約の代わりに、BookNotion の読者 786 人がこの本をどう読んだかをお伝えします。哲人と青年の対話でアドラー心理学を解き明かす本書は、1 人あたり平均 45 か所という深い読まれ方をする一方、後半まで読み進めた人はおよそ半分。深く刺さる人と、途中で止まる人がはっきり分かれる本です。
categoryこの本が扱っているテーマ
原因ではなく目的から考えるexpand_more
原因ではなく目的から考える
人は過去の原因に押されて生きるのではなく、目的のために感情や行動を選んでいる——本書の出発点です。外に出ないのは不安だからではなく、「出ない」という目的が先にあって不安を作り出している、という説明に、読者の反応が最も集まっています。過去に意味を与えているのは、いまの自分だという転換です。
課題の分離と承認欲求expand_more
課題の分離と承認欲求
アドラー心理学は、他者から承認を求めることをはっきり否定します。嫌われることを怖れずに自分の生き方を貫かないかぎり自由にはなれない、というタイトルの由来になる主張です。相手の課題と自分の課題を切り分け、他人の評価は他人の課題として手放す。「他人の目を気にする生き方こそ、実は自分にしか関心のない生き方だ」という逆転が、多くの読者の転機になっています。
劣等感は理想の自分との比較からexpand_more
劣等感は理想の自分との比較から
健全な劣等感は他者との比較ではなく「理想の自分」との比較から生まれる、と本書は言います。優越も劣等も対人関係の軸に乗せない。比較の対象を他人から昨日の自分に移すという、シンプルですが実行の難しい提案です。
貢献感といま、ここexpand_more
貢献感といま、ここ
最終盤の主題は「他者に貢献しているという感覚」です。評価の主体を他人から自分に移したうえで、共同体への貢献を導きの星にする。人生を線ではなく刹那の連続と捉え、「いま、ここ」を真剣に生きる——後半まで読み進めた読者は、この結論部分に集中して反応しています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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読者のジャンル傾向
この本の読者が他に読んでいるジャンルの割合
info読む前に知っておきたいこと
読者 786 人の記録から見えるこの本の読まれ方です。1 人あたり平均 45 か所と、ヨムナビ全体でも指折りの深さで読み込まれています。記録は前半に厚く、後半まで読み進めた人はおよそ半分。対話形式で議論が行きつ戻りつ進むため、一気に読むより、章ごとに時間を置いて読む人が多いようです。推定の読了時間は 4〜6 時間。青年の反発に付き合いながら読む構成なので、結論を急がない読み方が向いています。
arrow_forward読書の前後で読まれている本
この本の前に読まれた本
読み終えた人の次の 1 冊は、圧倒的に続編の『幸せになる勇気』です。本書で「課題の分離」まで来た議論が、続編では「自立」と「愛」へ進みます。並行して読まれているのは『イシューからはじめよ』『エッセンシャル思考』『7つの習慣』といった仕事の定番で、この本が「考え方の土台」として、実務書とセットで読まれていることが分かります。
compare_arrowsこの本 vs 似た本 — どれを選ぶべきか
『反応しない練習』は、他人の評価に揺れる心をブッダの合理的な考え方で鎮める本で、本書より実践寄り。判断や反応を手放す技術を求めるならこちらが合います。『完訳 7つの習慣』は同じく人格から変える本ですが、習慣という行動の枠組みで進むため、対話より体系立った説明が好きな人に向きます。『幸せになる勇気』は本書の続編で、教育と愛という具体的な場面に踏み込みます。まず本書で目的論と課題の分離を掴んでから進むのが、読者データの示す順番です。
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出版社による紹介
786人の読書データ上、総合評価90点の高評価本
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