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心理学の本おすすめ 25 冊 — 最後まで読まれた本と、その本の主張

心理学の定番 8 冊のうち、推定完走率が 4 割を超えるのは 2 冊だけでした。BookNotion 読者 6,183 人の読書データから、読み切れる本と前半で置かれる本を 3 つの軸で分け、25 冊を「主張・読みどころ・こんな人に」の形で紹介します。

公開
2026/08/31
最終確認
2026/09/04
データ取得日
2026/08/30

心理学の本選びでつまずくのは、ジャンルの広さより「読み切れるかどうか」です。読者 6,183 人の読書記録から、25 冊を 3 つの軸で分けました。

心理学の本の選び方 — 3 つの軸

軸 1. まず 1 冊読み切りたいなら、対話形式か新書から。

心理学は、後半まで読み進められる本が 1 割に届かないジャンルです。読者 30 人以上の 104 冊で見ると、厚い体系書ほど前半で止まっています。読み終えた実感がほしいなら、主張が一つに絞られた薄い本を選ぶと失敗しません。定番の中では、対話形式のこの本が最後まで読まれています。

幸せになる勇気

No. 1

幸せになる勇気

岸見 一郎 and 古賀 史健

読者 247 人

この本の主張『嫌われる勇気』の続編。教育者になった青年が再び哲人を訪ね、テーマは「自立」と「愛」へ。人は他者を愛することでしか自己中心性から抜け出せない、と説きます。

読みどころ

  • 尊敬とは、相手をありのままに見て、唯一無二の存在だと知ること
  • 過去は「いまの自分」を正当化するために書き換えられている
  • 仕事は「信用」、交友は「信頼」の関係

こんな人に『嫌われる勇気』を読んで、その先の「どう生きるか」まで知りたい人

軸 2. 古典と体系書は「前半だけ読む本」と割り切る。

行動経済学の古典は読者数の上位に並びながら、後半まで進む人はごくわずかです。核心が最初の数章にあり、そこで満足されているからで、途中で置かれることは本の価値とは関係ありません。最初から通読するつもりで挑むより、前半を読む本だと決めて手に取るほうが、得られるものは多くなります。

予想どおりに不合理  行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

No. 2

予想どおりに不合理  行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

ダン アリエリー and 熊谷 淳子

読者 252 人

この本の主張人は絶対的な基準で価値を判断できず、いつも何かと比べて決めている——行動経済学の入門古典。日常の実験で人間の不合理さを次々に見せます。

読みどころ

  • 最初に見た価格が基準(アンカー)になり、その後の判断を方向づける
  • お金の話が入った瞬間に、人間関係のルール(社会規範)は消える
  • 自分が持っているものを過大評価してしまう癖

こんな人に行動経済学の代表的な実験を、まず物語として楽しみたい人

軸 3. 読んで終わりにしないなら、「使う」本を選ぶ。

仕事や人間関係でそのまま使える型がある本は、読者が何度も開き直しています。この種の本は推定完走率だけで測ると低く出ますが、手元に置いて必要なときに引く前提なら、読み切れるかどうかは選ぶ基準になりません。

人に頼む技術コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学

No. 3

人に頼む技術コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学

ハイディ・グラント and 児島修

読者 75 人

この本の主張人は助けを求めるのが苦手だが、実は他人は思っているより 2 倍も助けたがっている——その研究をもとに、嫌な顔をされずに頼む技術を説いた本です。

読みどころ

  • 助けることで良い気分になるには「自分の意思で」という感覚が不可欠
  • 指示・報酬・監視はその感覚を壊す
  • 助けを求めないことは、むしろ利己的

こんな人に人に頼むのが苦手で、抱え込んでしまう人

以下では、この 3 つの軸で心理学ジャンルの 25 冊を並べます。

読者が最も多い本 — 定番ほど前半で置かれている

この章のポイント読者数の上位 8 冊のうち、推定完走率が 4 割を超えるのは 2 冊だけ。行動経済学の古典は「前半の核心を読んで満足する本」として使われています。

読者数の上位には、脳科学・行動経済学・幸福論が並びます。名前を知っている本が多い一方で、推定完走率は 8 冊中 6 冊が 4 割を下回り、心理学の定番は「読み通す本」ではなく「前半で考え方を受け取る本」として使われていることが分かります。上位 8 冊のうち『幸せになる勇気』は軸 1 で、『予想どおりに不合理』は軸 2 で紹介しました。

BRAIN DRIVEN (ブレインドリブン) パフォーマンスが高まる脳の状態とは

No. 4

BRAIN DRIVEN (ブレインドリブン) パフォーマンスが高まる脳の状態とは

青砥瑞人

読者 289 人

この本の主張神経科学の知見をもとに、モチベーション・ストレス・創造性を「脳の中で何が起きているか」から説明する本。自分を高める出発点はメタ認知だと説きます。

読みどころ

  • 自分に意識的に注意を向けないかぎり、脳に「自分」の情報は書き込まれない
  • 睡眠や体調が整っていないと高次の機能は働かない。まず土台から
  • やる気には「やる気になっている状態」と「それを認知した状態」の二層がある

こんな人に仕事のパフォーマンスを根性論ではなく仕組みで上げたい人

ファスト&スロー (上)

No. 5

ファスト&スロー (上)

ダニエル カーネマン and 村井 章子

読者 237 人

この本の主張直感で判断する「速い思考」と、熟考する「遅い思考」。ノーベル賞心理学者が、人の判断がいかに直感に振り回されているかを示した代表作です。

読みどころ

  • 好き嫌いだけで判断してしまう「感情ヒューリスティック」
  • 忙しいときほど利己的で表面的な判断をしやすい
  • 難しい問いを、気づかないうちに簡単な問いにすり替えて答えている

こんな人に行動経済学の本家を読みたい人。上巻の前半に核心があるので、そこまででも十分

行動経済学が最強の学問である

No. 6

行動経済学が最強の学問である

相良 奈美香

読者 198 人

この本の主張行動経済学を「認知のクセ」「状況」「感情」の 3 つに体系化した入門書。バラバラに覚えがちな理論を、ビジネスで使える地図にまとめています。

読みどころ

  • 埋没コストの本当の損失は、他のことができなくなる機会損失
  • 色・音楽・匂いが無意識に意思決定を左右する(プライミング)
  • 内発的な動機を壊さない褒め方

こんな人に古典を読む前に、行動経済学の全体像を短時間で掴みたい人

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

No. 7

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

ふろむだ

読者 163 人

この本の主張評価は実力ではなく「実力があると錯覚される」ことで決まる。その錯覚を資産として運用すれば、良い環境と本当の実力が後からついてくる、という本です。

読みどころ

  • 判断が難しいとき、人は考えるのをやめてデフォルトを選んでしまう
  • 成功の主因は運。だから試行回数を増やすしかない
  • 一貫して偏ったストーリーが人を動かす(ただし自分の判断は正しく)

こんな人に「なぜあの人が評価されるのか」にモヤモヤしている人

Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

No. 8

Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

イーサン・クロス and 鬼澤 忍

読者 152 人

この本の主張頭の中で止まらない独り言(チャッター)が、集中力・判断力・人間関係を蝕む。それを止めるのではなく、話しかけ方を変える方法を科学的に示した本です。

読みどころ

  • 悩んでいるときの内省は、役に立たないどころか有害になる
  • 「10 年後の自分」から今の問題を眺めると視野が広がる
  • 動揺しているとき、人は解決策より共感を求めてしまう

こんな人に考えすぎて動けなくなる自覚がある人

精神科医が見つけた 3つの幸福

No. 9

精神科医が見つけた 3つの幸福

樺沢紫苑

読者 137 人

この本の主張幸福は脳内物質で 3 種類に分けられ、健康(セロトニン)→つながり(オキシトシン)→成功(ドーパミン)の順に積み上げるべきだ、と説く精神科医の実用書です。

読みどころ

  • 成功の幸福は慣れて減っていくが、健康とつながりの幸福は減らない
  • 健康を後回しにして成功を追うと、幸福どころか不調に陥る
  • 朝散歩と「3 行ポジティブ日記」という具体的な習慣

こんな人に頑張っているのに満たされない感じがある人

最後まで読み切られている本 — 新書と入門書

この章のポイント読み切られているのは新書と薄めの入門書。主張が一つに絞られていて、一気に読めることが共通点です。

このジャンルで最後まで読まれている本には、はっきりした共通点があります。分量が薄いこと、そして扱う問いが一つに絞られていることです。網羅性を捨てた本ほど、読者は最後までたどり着いています。

「無理」の構造 この世の理不尽さを可視化する

No. 10

「無理」の構造 この世の理不尽さを可視化する

細谷功

読者 62 人

この本の主張世の中の理不尽さは「本来は非対称なものを対称だと思い込んでいる」ことから生まれる——という一つの仮説で、努力・コミュニケーション・組織のもどかしさを説明し切る本です。

読みどころ

  • 人生は不公平にできているからこそ、努力に意味がある
  • 抽象が見えている人には具体が見えるが、逆は見えない
  • 「コミュニケーションは達成された」という幻想が最大の問題

こんな人に「なぜ伝わらないのか」「なぜ報われないのか」を構造で理解したい人

アドラー心理学入門 (ベスト新書)

No. 11

アドラー心理学入門 (ベスト新書)

岸見一郎

読者 53 人

この本の主張『嫌われる勇気』の著者による、より体系的なアドラー入門。原因ではなく目的を問う、褒めるのではなく感謝を伝える——基本概念を育児と教育の場面で説明します。

読みどころ

  • 自分をよく思わない人がいるのは、自分の方針で生きている証拠であり自由の代償
  • 「褒める」は上から下への評価。「ありがとう」が勇気づけになる
  • 課題を共同のものにするには、依頼と了承が必要

こんな人に『幸せになる勇気』の次に、理論の全体像を整理したい人

やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学モチベーション心理学

No. 12

やる気が上がる8つのスイッチ コロンビア大学モチベーション心理学

ハイディ・グラント・ハルバーソン and 林田レジリ浩文

読者 107 人

この本の主張モチベーションをマインドセット・フォーカス・自信など 8 つの要素で診断し、タイプ別に処方を出す本。薄くて実用的です。

読みどころ

  • 「すごい人と思われたい」証明型と「すごい人になりたい」成長型の違い
  • 称賛を求める獲得フォーカスは短距離走者、批判を避ける回避フォーカスは長距離走者
  • 褒めるなら能力ではなく、やり方や粘り強さを

こんな人に自分や部下のやる気が続かない理由をタイプで知りたい人

言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書) (言ってはいけない)

No. 13

言ってはいけない―残酷すぎる真実―(新潮新書) (言ってはいけない)

橘玲

読者 90 人 · 読者が増加中

この本の主張知能も性格も遺伝の影響が大きく、子育ての影響はほとんどない——行動遺伝学と進化心理学の知見を「言ってはいけない」真実として並べた新書です。

読みどころ

  • 人は幸福になるために生きているが、幸福になるようデザインされてはいない
  • 認知能力の 7〜8 割は遺伝で説明できる
  • 親は無力ではない。友だち関係という環境を与えられる

こんな人にきれいごと抜きで、人間について科学が分かっていることを知りたい人

ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

No. 14

ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

宮口幸治

読者 83 人

この本の主張少年院には、ケーキを等分に切れないほど認知機能が弱い少年が大勢いた。反省以前の問題を、児童精神科医が描いた新書です。

読みどころ

  • 非行少年に共通する 5 つの特徴(認知機能・感情統制・融通・自己評価・対人スキル)
  • 問題は自尊感情が低いことではなく、実情と乖離していること
  • 褒める・話を聞くだけでは、問題を先送りしているにすぎない

こんな人に教育や支援に関わる人。「反省させる前に、理解する力があるか」を考えたい人

知ってるつもり 無知の科学 (ハヤカワ文庫NF)

No. 15

知ってるつもり 無知の科学 (ハヤカワ文庫NF)

スティーブン スローマン, フィリップ ファーンバック, and 土方 奈美

読者 88 人

この本の主張人は自転車や水洗トイレの仕組みさえ説明できないのに「知ってるつもり」でいる。その理由を「知性は個人の頭ではなく集団に宿る」という視点から解いた認知科学の本です。

読みどころ

  • 思考は集団的行為である
  • 私たちは自分の無知の程度に気づいていない
  • 知識は他人の頭・環境・道具に分散している

こんな人に「分かったつもり」を疑いたい人。議論や組織づくりに関わる人

手元に置いて使う本

この章のポイント仕事や人間関係でそのまま使える「型」がある本ほど、読者は何度も読み返しています。

軸 3 で挙げた『人に頼む技術』と同じ性格の本です。通読して終わりにするのではなく、必要な場面で開き直す使い方をされています。

最高の脳で働く方法 Your Brain at Work(ユアブレイン アットワーク)

No. 16

最高の脳で働く方法 Your Brain at Work(ユアブレイン アットワーク)

デイビッド・ロック

読者 70 人

この本の主張頭の中の「舞台」は驚くほど狭い。脳の限界を前提に、集中・意思決定・感情・協働を設計し直す方法を、二人のビジネスパーソンの一日を追う形で示します。

読みどころ

  • 知的作業を 2 つ同時にやると、賢い人でも子どものレベルになる
  • 優れた意思決定の能力は限られたリソース。必要のないときは考えない
  • 複雑なアイデアを少数の概念に単純化する力

こんな人にやることが多すぎて頭が回らない、と感じている人

人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学

No. 17

人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学

松本 健太郎

読者 52 人

この本の主張商品が売れる理由は、人の「悪」の側面——煩悩、背徳感、報復したい気持ち——にある。行動経済学のバイアスを、マーケティングの現場から読み解く本です。

読みどころ

  • データを眺めるより、誰もが持つ煩悩を眺めるほうがヒットを当てられる
  • 天然水が売っているのは「喉の渇き」ではなく「冷たく澄んだ空気の感じ」
  • 心理的リアクタンス、バラ色の回顧、生存者バイアスなどの用語が実例付きで引ける

こんな人にマーケティングや企画で、人の本音を扱いたい人

2026 年に読者が増えている本

この章のポイントこの 1 年で伸びたのは「認知の多様性」と「聞く」をテーマにした本です。

心理学の中でも、人の心を操作する技術ではなく、人によって世界の見え方が違うことを前提にした本に読者が集まっています。

ビジュアル・シンカーの脳 「絵」で考える人々の世界

No. 18

ビジュアル・シンカーの脳 「絵」で考える人々の世界

テンプル・グランディン and 中尾 ゆかり

読者 77 人 · 読者が増加中

この本の主張自身も自閉スペクトラム症で「絵で考える」著者が、視覚思考者の世界を描いた本。言語中心の教育やテストが、彼らの才能をふるい落としてきたと主張します。

読みどころ

  • 視覚思考者は 2 種類。写真のように見る人と、パターンで考える人
  • 子どもは 5 歳まで視覚記憶に依存し、10 歳以降に言語に移る
  • イケアの説明書が言葉を使わないのは、創業者が読み書き困難だったから

こんな人に自分や家族の「考え方の違い」に言葉を与えたい人

聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書)

No. 19

聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書)

東畑開人

読者 56 人

この本の主張話を聞けないのは技術がないからではなく、自分の話を聞いてもらえていないからだ。カウンセラーが「聞く」と「聞いてもらう」をセットで扱った新書です。

読みどころ

  • 事実と気持ちをセットで語ると、心が伝わる
  • 心の変化は劇的な一瞬ではなく、地味な時間の蓄積で起こる
  • 返事は遅く、沈黙に強く、オウム返し——「聞く」の小手先リスト

こんな人に家族や部下の話を聞けていない気がする人。聞いてもらえていない人

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 (幻冬舎文庫)

No. 20

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 (幻冬舎文庫)

橘玲

読者 63 人

この本の主張「やればできる」は嘘で、知能の大半は遺伝、性格は子育てと無関係。その残酷な事実を受け入れたうえで幸福になる方法を探る、橘玲さんの初期の代表作です。

読みどころ

  • 働く価値は学歴・資格・経験の 3 つで評価される
  • 環境に合わせて自分を変えられないなら、自分に合う環境を探す(伽藍を捨ててバザールへ)
  • 好きなことを仕事にするなら、収益化の仕組みを自分で設計する

こんな人に自己啓発に疲れた人。『言ってはいけない』が刺さった人

読者は少ないが、最後まで読まれる本

この章のポイント読者数ランキングには出てこないが、読んだ人のほとんどが最後まで読んでいる本です。

話題になっていない本ほど読み切られている、というのがこのジャンルの特徴です。読者数が二桁の本に、推定完走率の上位が並びます。

集団浅慮: 「優秀だった男たち」はなぜ道を誤るのか?

No. 21

集団浅慮: 「優秀だった男たち」はなぜ道を誤るのか?

古賀 史健

読者 30 人 · 読者が増加中

この本の主張優秀な人の集まりほど、居心地の良さを守るために異論を排除し、全会一致に逃げて浅い判断を下す。2025 年のテレビ局の問題を題材に「集団浅慮」を解説した本です。

読みどころ

  • 凝集性の高い会議で期待されているのは、正しさの議論ではなく首尾よく終わらせること
  • 全会一致であるかぎり、誰も責任を取らなくて済む
  • 意見の正しさを争う前に、相手がそう思っている事実を尊重する

こんな人に会議で「空気」に負けたことがある人。組織の意思決定に関わる人

情報を正しく選択するための認知バイアス事典

No. 22

情報を正しく選択するための認知バイアス事典

情報文化研究所 and 高橋昌一郎

読者 40 人

この本の主張行動経済学・統計学・情報学の 3 分野から、60 の認知バイアスを見開きで解説した事典。議論の場で相手や自分に当てはまる項目を引ける本です。

読みどころ

  • 都合の良い証拠だけを示す「チェリー・ピッキング」
  • 白か黒かに追い込む「二分法の誤謬」
  • 自分だけは客観的だと思い込む「ナイーブ・リアリズム」

こんな人にSNS や会議で「なんか変だ」と感じた議論に名前を付けたい人

こころの処方箋(新潮文庫)

No. 23

こころの処方箋(新潮文庫)

河合 隼雄

読者 34 人

この本の主張心の処方箋は原因を分析して出すものではなく、未知の可能性に注目しているうちに自然と生まれる。臨床心理学者の河合隼雄さんが 55 の短い章で綴ったロングセラーです。

読みどころ

  • イライラは、自分の欠点を見ないための攻撃として出てくる
  • 自立とは依存を排除することではなく、必要な依存を自覚して感謝すること
  • 理想は灯台であって、到達点ではない

こんな人に理屈より、人生の知恵として心理学に触れたい人

心理学を読む人が一緒に読んでいる本

この章のポイント心理学の定番と一緒に読まれているのは、心理学ではなくビジネス書と自己啓発でした。心理学を「仕事に使うため」に読む人が多いということです。
嫌われる勇気

No. 24

嫌われる勇気

岸見 一郎 and 古賀 史健

読者 785 人

この本の主張哲人と青年の対話でアドラー心理学を解き明かす本。ヨムナビの分類では哲学ですが、心理学の本を読む人が最も一緒に読んでいる 1 冊です。

読みどころ

  • 健全な劣等感は、他者ではなく理想の自分との比較から生まれる
  • 承認を求めることを否定する
  • 他者からどう見られているかを気にする生き方こそ、自己中心的

こんな人に心理学に興味を持った最初の 1 冊として。ここから『幸せになる勇気』へ

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

No. 25

イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」

安宅和人

読者 742 人

この本の主張本当に答えを出すべき問題(イシュー)を見極めてから解く、という知的生産の本。心理学を「仕事の道具」として読む人の併読先の中心です。

読みどころ

  • 世の中の問題のうち、本当に取り組むべきものは 100 のうち 2〜3
  • 「悩む」は答えが出ない前提、「考える」は答えが出る前提
  • 主語を変えても成り立つイシューは、まだ見極めが甘い

こんな人に行動経済学や『勘違いさせる力』を、仕事の判断に活かしたい人

読む順番の提案

アドラーを 3 冊で

  1. Step 1嫌われる勇気岸見 一郎 and 古賀 史健arrow_forward
  2. Step 2幸せになる勇気岸見 一郎 and 古賀 史健arrow_forward
  3. Step 3アドラー心理学入門 (ベスト新書)岸見一郎

『嫌われる勇気』で「承認を求めない」「課題を分ける」という考え方に出会い、続編で「自立」と「愛」に進み、『アドラー心理学入門』で理論の全体像を整理する。読み終えた人の次の 1 冊のデータでも、これが心理学ジャンルで最も太い流れです。

行動経済学を入門から古典へ

  1. Step 1行動経済学が最強の学問である相良 奈美香arrow_forward
  2. Step 2予想どおりに不合理  行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」ダン アリエリー and 熊谷 淳子arrow_forward
  3. Step 3ファスト&スロー (上)ダニエル カーネマン and 村井 章子

『行動経済学が最強の学問である』で「認知のクセ・状況・感情」という地図を先に持ってから、『予想どおりに不合理』の実験、『ファスト&スロー』の二つのシステムへ進む。古典 2 冊は前半で止まる人が多いので、地図を持ってから読むほうが最後までたどり着きやすいはずです。

心理学は「面白い本」より「使える本」が読み切られる、というのがこのデータの結論です。

掲載は 25 冊。心理学ジャンルの 104 冊(読者 30 人以上)から、章ごとの基準で選びました。読者数は BookNotion でその本の読書記録を残した人の実数、推定完走率は読書記録の位置分布から後半まで読み進めた読者の割合を推定した目安です。各書籍は「この本の主張」「読みどころ」「こんな人に」の 3 つで紹介しています。

よくある質問

心理学の本は何から読めばいいですか?
読書データでは、入門書や新書から入った人が最後まで読み切っています。アドラーなら『嫌われる勇気』→『幸せになる勇気』→『アドラー心理学入門』、行動経済学なら『行動経済学が最強の学問である』で全体の地図を持ってから『予想どおりに不合理』『ファスト&スロー』へ進む順番が、読者の実際の流れです。古典を最初の 1 冊にすると前半で止まりやすい傾向があります。
行動心理学・行動経済学のおすすめは?
読者数が多いのは『予想どおりに不合理』と『ファスト&スロー(上)』ですが、どちらも前半で止まる人が多い本です。認知のクセ・状況・感情という 3 分類で体系化した『行動経済学が最強の学問である』が入門として最も支持されていて、応用編としては人の「悪」の側面から売れる理由を読み解く『人は悪魔に熱狂する』、60 のバイアスを引ける『認知バイアス事典』が読まれています。
心理学の本で面白いのはどれですか?
「面白い」を「最後まで一気に読まれた」で測ると、評価は実力ではなく錯覚で決まると説く『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』、少年院の実態から認知機能の弱さを描く『ケーキの切れない非行少年たち』、遺伝の残酷な事実を並べる『言ってはいけない』が上位です。
読者数と推定完走率はどう数えていますか?
読者数は、その本に Kindle の読書記録を 1 件以上残した BookNotion ユーザーの実数です(1 人 1 カウント、ヨムナビ全体で 6,183 人)。推定完走率は、本を 10 等分して読者の記録がどの位置にあるかを集計し、後半 4 区間の割合から「後半まで読み進めた読者の割合」を推定したものです。20〜95% に丸めているため 95% は上限を意味し、実際の読了率そのものではありません。

データについて

数値は BookNotion ユーザーの読書データ(Kindle で注目した箇所の集計)を 2026/08/30 時点で集計したものです。 読者数 30 人未満の本は掲載していません。本の本文は引用していません。数値は公開時点で固定し、定期的に見直しています。

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