
情報を正しく選択するための認知バイアス事典
情報文化研究所 and 高橋昌一郎
フォレスト出版 / 2022-12-16
この本について
人と話していて「あれ、今の反論って何か変だな…」と思いながら、言葉にできず飲み込んでしまうことってありませんか。自分の判断も相手の言い分も、どこがズレているのかよく分からないまま、後になってモヤっとするやつです。僕自身、仕事でも日常でもこの感覚がずっとつきまとっていました。 この本が助かったのは、そういう“説明しづらい違和感”に具体的な名前と構造を与えてくれたところです。例えば、相手が論点を勝手に極端化してくる場面に、ただ「うまく言い返せない」と悩むのではなく、「これは藁人形論法だ」と整理できるようになる。あるいは、自分でも気づかないうちに前件否定みたいな誤った推論をして、判断を狭めていたことに気づける。選択肢の数を2のn乗で洗い出すような、思考のクセを一度フラットに見る視点も役に立ちました。 特に、相手が論点をそらしてきたときに「今はその話じゃない」と落ち着いて返せるようになったのは、日常の小さな場面では大きな変化でした。感情で押し切られず、でも必要以上に攻撃的にならず、議論の土台だけ整える感覚です。 自分の認知の癖を一度リセットしたい人、そして「なんとなく生きづらさの正体は会話の噛み合わなさにある気がする」という人にはしっかり刺さる本だと思います。
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