
行動経済学が最強の学問である
相良 奈美香
SBクリエイティブ / 2023-06-01
この本について
仕事でも日常でも、「なんで自分はこんな判断をしたんだろう…」と後からモヤっとすることがよくあります。情報は見ていたはずなのに、気づいたら思い込みで動いていたり、どうでもいい選択にやたら時間を使っていたり。自分の判断基準がどこにあるのか、いまいちつかめないまま走り続けている感覚に覚えがある人は多いと思います。 この本が面白いのは、「人間の判断なんてそもそも非合理だよ」という前提から始まるところです。だからこそ、感情のちょっとした揺れや、身体感覚、情報の出され方に引っ張られてしまう。その“クセ”に気づけると、無駄な迷いが確実に減っていきます。たとえば、損失のほうが強く感じられる仕組みを知っておけば、手取りが減った月に必要以上に落ち込まなくなるし、確証バイアスを「今、自分に起きてるかも」と疑えるだけで、会議での判断が少し冷静になります。また、選択肢が多すぎると決められないという特性を知ると、日常の細々した決断をテキトーに片づけてもいいんだと肩の力が抜けます。 行動経済学と聞くと小難しそうですが、この本は自分の“反応のクセ”を照らしてくれる鏡に近いです。特に、意思決定の場面で気持ちが揺さぶられやすい人ほど刺さるはずです。自分の判断がどこから来ているのかに少しでも興味があるなら、静かに効いてきます。
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