
行動経済学の逆襲 上 (ハヤカワ文庫NF)
リチャード セイラ― and 遠藤 真美
この本について
最近、判断に時間をかけたつもりなのに「なんであの選択をしたんだろう…」と後からモヤッとすることが増えていませんか。自分では冷静に考えたつもりでも、実際には気づかない癖や思い込みに引っ張られていたな、と思う瞬間が僕にもよくあります。 『行動経済学の逆襲』は、その“自分でも説明できない選択”の理由を静かにほどいてくれる本でした。たとえば、人が限られた時間と知力の中でヒューリスティクスに頼らざるを得ないことや、損をしそうなときほど無茶なリスクをとりにいきやすい心理など、日常の判断にそのまま当てはまる話が多いです。さらに「保有しているものを過大評価してしまう」という保有効果のように、感情がどう価格や判断に影響するかも具体的に描かれています。読んでいると、過去の自分の行動がいくつも頭に浮かびました。 個人的に効いたのは、「意思決定とは無関係とされてきた要因に目を向ける」という視点です。値付け、節約のつもりの事前購入、リスクのとり方など、一見ロジカルに見える行動の裏にある“揺れやすいポイント”が整理されていく感じがありました。完璧な合理性を目指すのではなく、自分の癖を知っておくことで回避できる失敗があるんだな、と実感します。 仕事でも買い物でも、判断のブレに疲れてきた人に刺さる一冊です。自分の選択が少しだけ扱いやすくなる感覚がありました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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