
大人の語彙力大全 (中経の文庫)
齋藤 孝
KADOKAWA / 2018-01-13
この本について
仕事でメールを書くたびに、「この言い回しで合ってるのかな」と手が止まることがよくあります。丁寧に書いているつもりでも、どこか頼りなく見えたり、逆に堅苦しくなりすぎたり。とくに相手との距離感が微妙なときほど、言葉の選び方ひとつで印象が大きく変わるので、地味にしんどいところです。 この本を読んでいて感じたのは、難しい語彙を増やすというよりも、「知っているだけで処理に迷わなくなる場面が確実に減る」という現実的なメリットでした。例えば、訃報に触れるときの表現や、相手を気遣う文章、あるいは“時宜を得る”タイミングを見せたい一文など、日常では説明されないけれど確実に使うシーンが多い言葉が整理されている。単に語意を覚えるだけでなく、「こんな場面ならこう書ける」と手元の引き出しが増えていく感覚があります。また、曖昧にしか知らなかった語をきちんと説明できるようになるので、文章全体が落ち着いたトーンでまとまりやすくなるのも助かりました。 形式ばった文章が苦手だけど避けられない、そんな人には特に刺さると思います。丁寧すぎず無礼にもならない、そのちょうどいい距離のとり方を探しているとき、この本は静かに支えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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