
自分の〈ことば〉をつくる あなたにしか語れないことを表現する技術 (ディスカヴァー携書)
細川英雄
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2021-08-20
この本について
自分の考えていることをうまく言語化できないまま、発信しようとするたびに手が止まることがあります。何を書いても借り物みたいで、「これって本当に自分の言葉なのかな」と不安になるあの感じ。僕も仕事で文章を書くほどこの壁にぶつかります。 この本が面白いのは、「自分の言葉」は最初から胸の内に整った形であるものじゃなく、他者とのやりとりの中で少しずつ輪郭が出てくる、と淡々と教えてくれるところです。まず自分の内側にある考えを自覚すること。次に、それを他者に届く形に変えていくこと。その二つを往復させると、ようやく自分だけが扱えるテーマに出会える。読んでいて、表現って才能より環境づくりと姿勢なんだなと実感しました。 特に刺さったのは、「傍観者のままでは相手の心に届かない」という指摘です。良く見られたい気持ちをいったん脇に置いて、「なぜ自分はこれを語りたいのか」を掘る。その地味な作業が、結果的にオリジナリティにつながる。SNSの決まり文句に流されがちな人ほど、この視点は救いになると思います。 自分のテーマが見えずに発信がしぼんでいく人、自分の言葉をつくるプロセスを丁寧に知りたい人に、静かに効く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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