
わがセブン秘録
鈴木 敏文 and 勝見 明
President Inc / 2016-12-20
この本について
仕事で行き詰まるときって、だいたい「考えているつもりで、実は過去の延長に乗ってるだけだったな…」と後から気づくことが多いです。売り手目線が抜けなかったり、制約条件を勝手に固定していたり、数字に引っぱられすぎたり。頭ではわかっていても、現場にいると視野がどんどん狭くなる感じ、ありますよね。 『わがセブン秘録』が刺さるのは、そんな“思考のクセ”に気づかせてくれる実例がとにかく具体的だからだと思います。セブン銀行のATMコストを200万円まで落とした話は、未来の姿がハッキリすると制約が溶ける、という体験として腹に落ちますし、関西のざるそばの味つゆを変えたエピソードは「お客様のために、ではなくお客様の立場で」という言葉の重みを現実レベルまで引き下ろしてくれる。さらに、POSは目的じゃなくて仮説検証のための手段だという考え方は、データに縛られがちな人ほどハッとするはずです。 結局のところ、過去の成功や慣れたやり方に寄りかかるほど、未来の可能性が見えなくなる。でも一歩だけ未来側に立ってみると、意外な組み合わせや、お客の隠れた不都合さが見えてくる。その視点の切り替わりを、著者自身の試行錯誤を通して追体験できるのが、この本のいちばんの価値だと思います。 自分の仕事が「昨日の延長」に乗っている気がしてモヤモヤしている人に、静かに効きます。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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