
一緒にいてラクな人、疲れる人
古宮 昇
PHP研究所 / 2015-03-16
この本について
人と話しているとき、相手の表情ばかり読んでしまって疲れたり、「いい人に見られたい」が先に立って、本音のやりとりができないまま終わってしまうことってありませんか。僕もよくあって、帰り道でどっと疲れが出るタイプです。相手に合わせようとしているのに、なぜかうまく距離が縮まらない。その理由が言語化できずに、ずっとモヤモヤしていました。 この本は、その「なぜしんどくなるのか」を、心理の土台から丁寧にほどいてくれます。印象的だったのは、相手を論理で動かそうとしたり、良い返答を引き出そうと頑張るほど、逆に人は心を閉じてしまうという指摘でした。著者のエピソードで、学生の喫煙注意を“穏やかに伝える”に変えただけで反応が一変した話は、こちらの態度がいかに相手の安心感を左右するかを実感させられます。また、「相手の気持ちを想像しながら聴く」という、とても地味だけど避けては通れない姿勢が、結果的に一緒にいてラクな空気をつくるんだと腑に落ちました。 派手なテクニックではないけれど、日常の関係がじわっと変わる本です。自分の頑張り方が空回りしている気がする人に、とくに届くと思います。
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