
売る力 心をつかむ仕事術
鈴木敏文
文藝春秋 / 2013-10-20
この本について
仕事で新しい提案をしようとしても、気づけば「前と同じやり方」に戻っていたり、お客様のためと言いつつ自分の都合を優先してしまったり。そんな自覚のない行動パターンに、僕もよくはまります。特にモノがあふれた今の時代、何をどう差別化すればいいのか分からなくなる瞬間が増えました。 この本が効くのは、「お客様の立場で考えるって、結局どういうことなのか」を具体的なシーンで示してくれるところです。花を送る箱の話のように、発送までは考えていたけれど、取り出すところまでは考えていなかった、という気づきは、自分の仕事にもそのまま置き換えられます。また「上質さ」と「手軽さ」の二軸で空白地帯を探すという考え方は、価格勝負や量勝負に引きずられがちなときに、視点を立て直すのにちょうどいい支えになります。さらに、消費者が自分でも何をほしいのか分からない時代だからこそ、売り手がまず損失回避から抜け出して新しい提案をする必要がある、という話には背筋が伸びました。 過去の延長にとどまっていると不毛地帯に入る、と何度も語られていますが、言い切りではなく試行錯誤の蓄積として書かれているから重く感じません。日常の「おや」を拾えなくなっていると感じる人や、売る/届ける仕事の本質をもう一度見直したい人にはかなり刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
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