
未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学集中講義II
ティナ・シーリグ, 高遠 裕子, and 三ツ松 新
阪急コミュニケーションズ / 201206
この本について
仕事で新しい案を出すたびに、「最初のアイデアに引きずられてしまう」「発想を広げたいのに、同じところをぐるぐるする」みたいな感覚ってありませんか。僕もよくあります。自分では考えているつもりでも、見えている枠の方が小さかったんだな、と後から気づくことが多いんですよね。 この本は、その枠そのものをいったん外してみるための具体的な練習が多くて、読んでいて手が止まる場面が何度もありました。たとえば、最初に思いついた答えに固執しないための「サード・サード」の発想。最初の案で満足しがちな自分にはかなり刺さりました。また、視点を動かすための観察法も実践的で、対象に近づいたり離れたり、スケールを変えるだけで見えるパターンが変わるという指摘は、そのまま日常の問題解決にも使えます。さらに、あえて「最悪の案」を考えるエクササイズは、判断を保留したまま遊ぶように発想する感覚を取り戻してくれて、行き詰まりの突破口になりました。 全体として、未来を予想するのではなく「自分でつくっていく」という姿勢を、小さな行動レベルに落とし込んでくれる本でした。仕事でも生活でも、同じ思考パターンにハマりがちな人にはすごく合うと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの77%が集中しています。
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