
1冊のノートが「あなたの言葉」を育てる
川上 徹也
株式会社朝日新聞出版 / 2018-04-06
この本について
仕事でも日常でも、言葉にしたい気持ちはあるのに、いざ書こうとすると手が止まることってありませんか。自分の軸がぼんやりしていたり、そもそも何を書けばいいのか整理できていなかったり、気づけば同じ表現ばかり繰り返してしまう。僕もずっとこのあたりでつまずいていて、「言葉を育てるって結局どうやるのか」と悩んでいました。 この本が優しいのは、いきなり“うまい文章”を求めないところです。まず小さな種を植えるように、自分の体験や違和感を書き留めるところから始めようと言ってくれる。さらに、和語と漢語を行き来して表現を探す視点や、比喩で自分の感覚をほぐす工夫など、今日から試せる具体的な方法がいくつも載っています。気合いや根性ではなく、「言葉が育つ環境をつくる」感じに近いです。 読んでいて特に刺さったのは、怠けて慣れに流されがちな自分に、ほんの少しだけ突っ張って問いを投げ続ける姿勢でした。今の仕事の好き嫌い、影響を受けた出来事、許せない相手のことまで、ノートに書いていくと、自分の輪郭がうっすら浮かんでくる。すると、どんなトーンで話すのが自分らしいのかも自然とわかってくるんですよね。 自分の言葉を持ちたいけれど、どう始めればいいのかわからない人に静かに効いてくる一冊だと思います。
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