
東大教授が教えるヤバいマーケティング
阿部 誠
KADOKAWA / 2019-05-24
この本について
買い物のあとに「なぜこれを選んだんだろう…」と少し落ち込むことがあって、しかも同じことを何度も繰り返してしまう。自分でも説明がつかない判断をしている気がして、ちょっとモヤっとする。僕もずっとそうで、意思決定のクセみたいなものを理解できずにいました。 この本は、そういう“日常の違和感”を言い当ててくれるところがあります。たとえば、無料に飛びついた結果、むしろ大きな機会を失っているケース。あるいは、選んだあとの態度や行動に矛盾が生まれて満足度が落ちてしまう「認知的不協和」。さらに、気づけば見たい情報ばかり集めてしまう確証バイアスや、自分だけは平均より少し優れていると思い込んでしまう優越の錯覚。このあたりの指摘は、日々の仕事の判断を振り返ると本当に身に覚えがありました。 読んでみると、マーケティングの裏側を学ぶというより、自分の意思決定の揺らぎを自覚するための“鏡”に近い感覚があります。長期的なお得を冷静に判断できるようになったり、気分に流されやすいタイミングを把握できたり、選択を先送りするときの理由を客観視できたりと、行動が少しずつ変わるのを感じます。 自分の選択の根拠にいつも自信が持てない人、あるいは消費者としてのクセを一度整理したい人には、かなり刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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