
人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学
松本 健太郎
この本について
仕事でも人間関係でも、「なんで相手はこうなんだろう」「自分だけ空回ってないか?」みたいな感覚にハマることがあって、原因が分からないままモヤモヤを抱え続ける瞬間ってありますよね。頑張って整理しようとしても、目の前の現象がどうつながっているのか、いまいち掴めないまま終わってしまうというか。 この本は、そういう“説明しづらい違和感”に、行動経済学の視点でゆっくり輪郭を描いてくれる一冊でした。たとえば「不満が出てこないのは満足しているからじゃなく、質問の置き方がズレているだけ」という話は、会議で答えが浅くなる理由にも、自分が問題を見落としている理由にもつながります。あるいは、結果だけを見てストーリーを作りがちな自分や、相手の方が自己中心的に見えてしまう癖に気付かされる部分もあって、思っていた以上に“判断のクセ”って日常を支配しているんだなと感じました。 読み終わってすぐ劇的に変わる本ではないですが、普段の会話や企画づくりの場で「あ、いま自分のバイアスが働いてるかも」と立ち止まれるようになるのは、けっこう大きいと思います。とくに、他人とのズレに悩みがちな人や、議論で「なんか噛み合わない」と感じることが多い人には、静かに効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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