
健全な肉体に狂気は宿る ――生きづらさの正体 (角川oneテーマ21)
内田 樹 and 春日 武彦
KADOKAWA
この本について
仕事でも日常でも、うまく説明できない違和感を抱えたまま動いてしまうことってありませんか。調子が悪いのに理由が言語化できなかったり、相手の言葉が急に頭に入らなくなったり、自分でも「なぜこうなるのか」がつかめないまま方針だけ固まってしまったり。ちゃんと頑張っているつもりなのに、どこか噛み合わない感じだけが残るあの感覚です。 この本は、そういう「説明しづらい生きづらさ」を、病名や性格で片づけずに、もう少し人間の複雑さとして扱ってくれるところが助かりました。たとえば、わからないところを飛ばしてしまう“虫食い”の読み方や、苦しい状況でも妙に楽になる“疾病利得”の構造、言葉より身体が先に反応してしまう場面など、思い当たる人には妙に腑に落ちる視点が続きます。大ごとに見える行動にも、実は「その人なりの処理の仕方」があるのでは…と考えられるようになるのが、この本の大きな効き目です。 読み終えると、誰かを単純化して判断する前に「もしかしたら別の見え方があるかもしれない」と一呼吸おけるようになるし、自分の中の納得いかない反応にも、少しだけ説明がつくようになります。こういう視点の変化は派手さはないけれど、日常のトラブルや人間関係のつかれ方が確実に変わります。 自分や他人の“不可解さ”に振り回されがちな人ほど、静かに刺さる一冊だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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