
地頭力を鍛える: 問題解決に活かす「フェルミ推定」
細谷 功
東洋経済新報社 / 2007-12
この本について
仕事で判断が遅くなったり、会議で話がまとまらなかったり、自分でも「結局いま何の話をしてるんだっけ…」と迷子になることがあって、地味にストレスだなと思うことがあります。情報は手に入るのに、頭の中が整理されず、気づけば時間ばかり過ぎているあの感じです。 『地頭力を鍛える』を読んで刺さったのは、そういうモヤモヤが「能力の有無」ではなく「考え方の癖」によって生まれているという指摘でした。例えば、少ない情報でもまず仮の結論を置いて進めること。ホワイトボードに図を描いて認識を合わせること。具体と抽象を行き来して、いったん“二階”に上がってから問題を捉え直すこと。どれも特別な才能ではなく、日々の仕事で少しずつ癖づけられる話なんですよね。 さらに、この本は「抽象化が得意でも二階の住人になってはいけない」とか、「算出できることから考えてしまう人は視点が低くなる」といった、耳の痛い話も容赦なく出てきます。でもそのおかげで、自分がなぜ思考の渋滞を起こしていたのかが具体的にわかって、翌日からの仕事の進め方が少し変わりました。完璧に答えを出すことより、期限内でラフでも結論を出すことを優先する、というだけでもかなり楽になります。 「情報はあるのに考えが整理できない」「もっと早く本質に近づきたい」と日々感じている人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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