
仮説思考―BCG流 問題発見・解決の発想法 内田和成の思考
内田 和成
東洋経済新報社 / 2006-03
この本について
仕事で「どこから手をつければいいのか」が見えなくなること、よくあります。情報は山ほどあるのに、核心に触れられていない気がする。私もよく、調査ばかり増えていく資料を前に固まっていました。 この本が効いたのは、「まず答えの骨格をつくる」という発想を、現実的な手つきで教えてくれたところです。抜粋にもありますが、最初の段階ではデータは揃っていなくていい。むしろ、わずかな材料をもとに“仮のストーリー”を組んでしまい、そこから必要な情報を取りに行くほうが仕事は進む。実際、自分の業務でも、いきなり全体像を描いてしまったほうが、不要な調査をしなくなり、判断のスピードが上がりました。 もうひとつ刺さったのは、「問題発見の仮説」と「問題解決の仮説」を分ける考え方です。多くの場面で、解決策を探す前に“そもそも問いがズレていた”と気づけるかどうかで結果が変わる。So Whatを繰り返していくと、表面的な症状ではなく、変えるべき一点が浮かび上がってくる感じがあります。 調査が増えるほど迷子になるタイプの人、そして「正しい答えより、まず進むための答えがほしい」という人には特に合う本です。空っぽのスライドを並べながら仮説を進化させていく感じが、実務にそのまま持ち込めます。
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