
畑村式「わかる」技術 (講談社現代新書)
畑村洋太郎
この本について
仕事で判断が遅れたり、初見の課題に出くわすたびに「もっと直観的にわかればいいのに」と思うことがよくあります。でも実際は、経験を積んでいるはずなのに応用がきかなかったり、迷うばかりで前に進めなかったり。自分でも理由がよくわからないまま、モヤモヤしたまま日々が過ぎていくんですよね。 『畑村式「わかる」技術』は、そのモヤモヤに地に足のついた説明を与えてくれる本でした。直観は天性ではなく「徹底的に考えた経験の蓄積」だという話は、妙に腑に落ちますし、丸暗記型の理解では創造的な場面でどうして限界が出るのかも、実例を通して丁寧に語られています。個人的に効いたのは、課題設定を意識的に行う習慣の重要性と、最初の生煮えの状態でも一度外に出すべきだというところ。どちらも、日常の仕事にすぐ持ち込める実感がありました。 自分の中にテンプレートをつくり、そこから別の現象を読み解く力を育てる話も、勉強法というより「思考の土台づくり」の感覚に近いです。最短ルートを教えてくれる本ではありませんが、遠回りに見えるプロセスが結局いちばん確かな近道なのかもしれません。 自分の理解力に自信が持てず、不安のまま仕事をしている人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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