
DXの思考法 日本経済復活への最強戦略 (文春e-book)
西山圭太 and 冨山和彦・解説
文藝春秋 / 2021-04-13
この本について
仕事でDXの話が出るたびに、「結局どこから手をつければいいのか」「ITの話なのか、経営の話なのか」がごちゃついてしまうことってありませんか。自分もずっとそこが霧の中で、勉強しても断片が積み上がるだけでした。 この本が少し違ったのは、DXを“技術の話”でも“組織論の話”でもなく、複雑な世界をどう捉え直すかという思考の軸から説明してくれたところです。たとえば「まず抽象に上がって、そこから下りる」という発想は、日々の業務改善にもそのまま使えました。目の前の案件をどう効率化するかではなく、「そもそもこのパターンは何か」を考える癖がつく感じです。また、会社のシステム構成や組織が“レイヤー構造”として見えるようになると、自分の仕事がどこにハマっているのか、逆にどこがボトルネックなのかも掴みやすくなりました。 個人的に一番刺さったのは、「DXよりもIX(産業構造の変化)の方が本質」という指摘です。自社だけを最適化しても限界がある理由が腹落ちしましたし、クラウドをどう使うか、どこを自社でつくるかといった判断も、急に現実味のあるテーマとして見えてきます。 現場と経営のあいだでモヤモヤしている人、DXという言葉が空回りして感じられる人には、静かに効く一冊だと思います。
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