
知性を磨く~「スーパージェネラリスト」の時代~ (光文社新書)
田坂 広志
光文社 / 2014-05-20
この本について
仕事でも人生でも、「考えているつもりなのに、結局いつも表面的な判断しかできていない気がする」というモヤモヤ、僕もよくあります。経験は積んでいるはずなのに、気づけば同じミスを繰り返すし、戦略っぽいことを語っても、いざ現場に落とすと急に手が止まる。あの感覚に思い当たる人は多いはずです。 この本が面白いのは、そうした迷いを「知識が足りないから」ではなく、「経験をきちんと体験に変換できていないから」と捉えているところです。著者が言う“反省の技法”は、出来事をただ流さず、追体験しながら智恵に変える姿勢のこと。また、戦略と戦術を分けて語るのではなく、波に乗るように七つの思考レベルを行き来する視点は、抽象と具体を往復できずに悩む人にはかなり効きます。さらに、専門性の深さではなく、垂直に統合して判断できる人材=スーパージェネラリストという考え方も、今の働き方に刺さる人は多いと思います。 一言でいえば、「経験をどう扱えば、仕事が前より一段深くなるのか」を静かに教えてくれる本です。専門かジェネラルかで迷っている人よりも、「判断の質を上げたいのに、どう鍛えればいいのか分からない人」に向いています。
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