
ゲーム理論の思考法 (中経の文庫)
川西 諭
KADOKAWA / 2013-02-26
この本について
仕事でも私生活でも、相手がいる場面になると途端に判断がブレることってありませんか。自分では最善を選んだつもりでも、後から「そもそも状況を見誤っていたな…」と気づくやつです。僕もよくやります。相手の出方を読むのが苦手というより、そもそも全体の構造を捉え切れていなかったんだと思います。 この本を読んで印象に残ったのは、「人はプレイヤーであるがゆえに視野が狭くなる」という指摘でした。確かに、目の前の損得に意識が寄りすぎて、相手の選択肢や時間の流れによる変化まで考えられていなかったなと。ゲーム理論の枠組みを使うと、状況を俯瞰しやすくなり、選択肢が4通りに増えることもある。そこから「どこを変えれば改善するのか」がはっきりするのがありがたいところです。また、協力の可能性まで含めて検討する流れが自然に入ってくるので、単に勝ち負けの思考に縛られないのも個人的には救いでした。 とはいえ、この本は魔法の杖ではありません。相手の読み違いも起こるし、悪しき習慣に縛られることもある。ただ、ゲームの構造を理解しておくと、なぜみんなが「中央に寄る」のか、なぜ協力がうまくいかないのかといった現実の動きが腑に落ちやすくなる。そこがこの本の価値だと思っています。 相手の反応に振り回されがちな人や、人間関係や組織の停滞に違和感がある人には特にしっくりくる1冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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