
これからパンローリングの投資本を読む人へ ──万年初級者の残念な思考と姿勢
塩見努
Pan Rolling Inc / 2011
この本について
投資を続けていると、「結局どこまでリスクを取ればいいのか」「損切りのたびに心が折れる」「知識だけ増えて、実力が伴っていない気がする」といったモヤモヤがつきまといます。自分も長く同じところでぐるぐるしてきたので、読者の方がこの本の抜粋を保存していた理由が正直よく分かるんです。 この本が効くのは、派手な必勝法ではなく、初級者がつまずく“思考のクセ”をかなり具体的にえぐってくれるところです。たとえば、利益はすぐ確定したくなるのに、含み損だけは見なかったことにしたくなる心理。あるいは、資金量に対して適切なポジションサイズを決める難しさ。本書はそこに「まずは小さすぎるくらいでいい」「夜眠れる額が基準」と、現実的なラインを示してくれます。さらに、売買ルールを作るだけでなく、500回の売買を通して自分の感情を知る必要があるという視点も、自分ではなかなか言語化しづらい部分でした。 読んでいると、投資がうまくいかない理由が“才能不足”ではなく、ただ単に訓練の工程を飛ばしていただけなんだと少し落ち着けます。積極投資を続ける期間や目的を言語化する質問リストもあり、漠然とチャートに向き合っていた時間に輪郭が出てくる感覚がありました。 地味でもいいから投資の基礎体力をつけたい人、そして「自分は万年初級者かもしれない」と薄々感じている人には、特に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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