
独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法
読書猿
ダイヤモンド社 / 2020-09-28
この本について
仕事の合間に勉強しようと思っても、気付けばスマホを触って終わっていたり、机に向かう前の「着手」がどうしても重かったり。やる気がないわけじゃないのに、日々の生活の流れにうまく学びを差し込めない…そんなモヤモヤ、僕もずっと抱えていました。 『独学大全』が面白いのは、「意思を強くする方法」を語る前に、“そもそも人は弱い前提”で話が進むところです。抜粋にもありますが、未着手を未完成に変えてしまえば続けやすいとか、グレー時間を学習に変えるには事前準備がいるとか、当たり前なのに盲点になりがちな視点を具体的に出してくれる。ポモドーロを使う理由も「集中力が続くから」ではなく、「短時間なら取り掛かりやすいから」と、弱さに寄り添った設計になっていて、自分でも試してみると確かに動きやすくなるんですよね。 もうひとつ、この本は“環境に流される自分”を責めない作りになっています。システム1と2の話なんてまさにそうで、環境依存の脳をどう扱うかを知るだけで、学びに向かいやすい時間帯や場所の見え方が変わる。努力でねじ伏せるんじゃなく、ニッチ構築的に「自分が動ける環境を組む」という発想が身につくのは、大人になってからの独学ではかなり心強いです。 勉強したい気持ちはあるのに、生活の中で優先順位が下がり続けてしまう人に、とても刺さる本だと思います。
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