
独学大全公式副読本――「鈍器本」の使い方がこの1冊で全部わかる
読書猿
ダイヤモンド社 / 2021-09-22
この本について
仕事でも独学でも、結局「ちゃんと読んだつもりなのに理解できていない」とか、「何をどう学べばいいか全然つかめない」とか、そんなモヤモヤに何度もつまずきます。自分の読み書き能力と正面から向き合わされるのって、地味にしんどいんですよね。 『独学大全公式副読本』は、そのしんどさを避けずに扱ってくれる本です。たとえば、文章はそもそも読んでもわからないものだという前提に立って、読み書きの力をどう鍛えれば独学が回り始めるのかを、実際に使える教材や手順とセットで示してくれます。また、歴史や経済の話が急に出てきたかと思えば、そこで「直感がどれだけ当てにならないか」「知識は自由になるための道具だ」という視点を渡してくれる。学びに対してうっすら抱いていた思い込みがほぐれて、自分の学習の立ち位置を取り戻せる感じがあります。 さらに、この本の良いところは、独学そのものを“孤独な闘い”として描かないところです。書き言葉や論理の基礎を軽んじがちだった人ほど、「ここを整えるだけで学びの効率が変わる」という実感を持ちやすいと思います。図書館での調べ物の仕方や、小学生向けの論理プリントまで持ち出してくる柔軟さも、独学のハードルを下げてくれます。 自分のペースで学び直したいけれど、どこから手をつけたらいいかわからない人に、かなり静かに効く一冊です。
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