やがて君になる 佐伯沙弥香について(3) (電撃文庫)

やがて君になる 佐伯沙弥香について(3) (電撃文庫)

入間 人間 and 仲谷 鳰

累計読者数5
平均ハイライト数 6.2件/人
star総合評価 38/100
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この本について

人間関係って、距離を近づけたいのに、踏み込みすぎるのも怖い……みたいな微妙なラインで迷うことが多いですよね。相手の気持ちを測ろうとして空回りしたり、自分の「好き」がどの程度まで言葉にしていいのか分からなくなったり。仕事でも恋愛でも、こういう揺れは意外と付きまとうなと感じています。 『やがて君になる 佐伯沙弥香について(3)』は、その“揺れ”の温度がとても丁寧に描かれている物語でした。特に、相手に陰を落としたくないとか、言葉が上手く見つからないけど目の前の相手だけは確かに好きだと思えてしまう感じが、読者の抜粋からも伝わってきて、きっとそこに刺さっているんだろうなと思います。強烈な激情ではなく、「ここにいられる温度」くらいの安心と熱のあいだで揺れる気持ち。それが曖昧なままでも成立する関係があるんだと、少し肩の力が抜けました。 もうひとつ印象に残るのは、じゃんけんの場面のように、相手の癖が分かってしまうくらい長く一緒にいるのに、それでも不安は消えないところです。願っても変わらないものと、ゆっくり変わっていくものの境目が、この巻では静かに描かれていて、自分の経験とも重なる瞬間が多かったです。「好き」をどう扱えばいいのか迷っている人には、かなり沁みると思います。 目の前の相手を大事にしたいのに、うまく言葉にできない人に刺さる一冊です。

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出版社による紹介

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