
ゲーム理論入門の入門 (岩波新書)
鎌田 雄一郎
岩波書店 / 2019-04-19
この本について
仕事でも日常でも、相手の出方が読めなくて判断がぶれることってありますよね。自分はこうしたいけど、相手がどう動くかで結果が全然変わってしまう。しかも、お互いがそう考えているから余計に混乱する。僕もそこで何度も足踏みしました。 この本が面白いのは、そういう“読み合いが発生する場面”を、感覚ではなく構造として捉え直せるところです。たとえば「相手の行動に関わらず、これは選ばない方がいい」という選択肢を少しずつ消していく流れを読むと、自分が無意識に抱えていた選択肢のノイズが整理されていく感覚があります。また、後ろ向き帰納法の説明を読むと、先の展開をまず見通してから手前の判断に戻るという発想が、仕事の段取りや企画の進め方にもそのまま応用できると気づかされます。 さらに、「データをもとにした予想が必然的に主観的になる」という指摘は、意思決定の場でよく起きる“同じ資料を見ているのに結論が合わない理由”を丁寧に説明してくれます。これを理解してから、人の判断の違いに過度にイライラしなくなりました。 読みながら、自分の迷いや判断の揺れが“理屈として説明できるもの”に変わっていく感覚があります。抽象的な成功法則ではなく、相手との関係がある状況でどう考えればいいかを知りたい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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