夜と霧 新版

夜と霧 新版

ヴィクトール・E・フランクル and 池田香代子

累計読者数152
平均ハイライト数 15件/人
star総合評価 67/100
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この本について

最近、物事の意味づけに疲れることが増えていませんか。仕事でも人生でも、「これにどんな意味があるのか」と考え続けているうちに、気づけば行き先が見えなくなっているような感じ。僕もよくその沼に落ちます。 『夜と霧』を読むと、その問い方そのものが少し揺さぶられます。極限状況にいた人の記録だからこそ、「異常な状況では異常な反応を示すのが正常」といった言葉が、無理に強くあろうとしがちな日常の自分をゆるめてくれるんです。苦しみの意味をこじつけるのではなく、いま自分がその問いの前に立たされているという感覚が静かに戻ってくる。そして、誰かや仕事が自分を“待っている”という視点は、行動を選ぶときの基準を落ち着いて取り戻させてくれます。 もうひとつ刺さったのは、「まっとうに苦しむことは、それだけでもう何ごとかを成し遂げている」という姿勢でした。苦しみを美化するわけではないのに、逃げ場のない状況にも人の内側には選べる自由が残る、という小さな事実が救いになる。自分の感情が乱れる日も、「それでいい」と思わせてくれる余白があります。 意味が見えなくて足が止まりがちな人、自分の弱さを責めてしまう人には、静かに効いてくる一冊だと思います。

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