集まる場所が必要だ――孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学

集まる場所が必要だ――孤立を防ぎ、暮らしを守る「開かれた場」の社会学

エリック・クリネンバーグ and 藤原朝子

累計読者数12
平均ハイライト数 11件/人
star総合評価 49/100
start序盤集中型

この本について

人と話す機会が減ったり、近所との距離感がつかめなかったり、「このまま年を取ったらどうなるんだろう」とふと不安になることがあります。仕事が忙しい時期ほど外に出る理由がなくなって、気づけば家と職場の往復だけ…という人も多いと思います。僕自身、孤独というほど大げさじゃないけれど、じわっと生活が痩せていく感覚を覚えることがあります。 この本が面白いのは、「孤立は個人の問題」ではなく、「どんな場所に暮らしているか」で左右される、という視点をくれたところです。人がつながるかどうかは、性格よりも、近くに図書館や公園のような“集まりやすい場”があるかで大きく変わる。反復的に顔を合わせる場所があると、意図しなくても関係が育つ。逆に、効率優先の環境では、誰とも話さずに一日が終わるようにできてしまう。そんな当たり前のことが、データと現場で丁寧に説明されていきます。 読んでいて、自分の生活を変えるヒントにもつながりました。たとえば、在宅ワークの日こそ図書館に行くようにしたり、用事がなくても地域のイベントを覗いてみたり。「人とつながるための努力」をするというより、「出かければ自然とつながりやすくなる場所」を選ぶだけで、気持ちがだいぶ違うんですよね。 身近な環境が心の状態にどう影響しているのか気になる人に、とても刺さる本だと思います。

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