
庭の話
宇野常寛
集英社 / 2024-12
この本について
最近、SNSでも職場でも「人とつながっていないと不安になるけれど、かといって共同体に深く巻き込まれるのもしんどい」という声をよく聞きます。誰かと群れないと生きづらい。でも群れた瞬間に、評価や承認のゲームに引きずり込まれる。そんな板挟みの状態で日々を過ごしている人、多いんじゃないでしょうか。僕自身もそのひとりです。 『庭の話』が面白いのは、このモヤモヤを「人間関係そのものの問題」としてではなく、「人間外の事物を介して関わる場所が欠けている」という角度から扱っているところです。人と仲良くする必要も、目的や規則を最初に決める必要もない。ただ、そこにあるものをいじったり眺めたりしているうちに、たまたま他者とつながり、そしてそれ以上でも以下でもない距離で共存できる。それを著者は「庭」と呼んでいます。 読んでいて腑に落ちたのは、「強くならなくていい」「何者かにならなくていい」ための環境をどうつくるか、という視点が徹底しているところでした。自己実現の義務から少し距離を置きたい時や、承認のゲームに疲れた時、この本は「逃げ場」ではなく「別のつながり方」をちゃんと示してくれます。 自分の居場所を、他者との距離感も含めていちから考え直したい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要









