
あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)
山田ズーニー
この本について
人と話していて、「なんでこんなに噛み合わないんだろう…」と立ち止まることがありませんか。自分では丁寧に伝えているつもりでも、相手の反応を見ると、実は前提が共有されていなかったり、主語が抜けていたり、そもそも相手にとっての意味が見えていなかったり。僕も仕事でこれを何度もやらかしてきました。 この本が面白いのは、「伝わらない理由」を精神論ではなく、かなり具体的な場面で見せてくれるところです。例えば、抽象語の「ビシッ」や「とことん」が人によって全然違うこと。正論を言うときほど目線が上からになりやすいこと。あるいは、話の中に自分なりの“決め”を持たないと、意味のない言葉だけが並んでしまうこと。どれも日常でドキッとする瞬間ばかりで、自分にも思い当たる場面がいくつも出てきました。 読んでいて特に効いたのは、「相手がいちばん言いたいこと」と「その根拠」を受け取りにいく姿勢です。相手の話を聞くときも、自分が話すときも、この視点があるだけで衝突が減り、会話がゆっくりほぐれる感覚がありました。また、背伸びをせず、等身大のままメディア力をつくる話も、日々の小さな関わりに落とし込める実践的な内容でした。 仕事でも家庭でも、「丁寧に話しているのに伝わらない」と感じている人にはじわっと刺さる本だと思います。僕と同じように、コミュニケーションで迷っている人ほど、静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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