
すばらしい人体――あなたの体をめぐる知的冒険
山本 健人
ダイヤモンド社 / 2021-08-31
この本について
病気やけがの判断って、意外と「なんとなくの思い込み」で片づけてしまいがちですよね。傷は乾かした方がいいのか、薬はどれが正しいのか、検査が陰性なら本当に安心していいのか…。医療に詳しいわけじゃないのに、自分や家族の体のことは結局自分で決めなきゃいけなくて、そこでいつも迷う人は多いと思います。僕もその一人です。 この本が面白いのは、「人体の仕組み」を専門用語なしで淡々と説明してくれるのに、読み終わると自分の中の判断基準が少しずつアップデートされているところです。たとえば、傷は乾かすより“湿らせたほうが治る”という話や、PCR検査は“病気かどうか”を決める道具ではないという視点。あるいは、がん細胞が体にあっても“病気と呼ぶべきかどうかは状況次第”という考え方。こういう知識が入るだけで、日常の小さな不安が少し整理される感じがあるんですよね。 さらに、病気の歴史や、麻酔の三要素、細菌とウイルスの違いなど、知っているようで知らなかった仕組みが次々に出てきます。どれも「へぇ」で終わらず、日常の判断に結びつくのがありがたい。医療を神秘化せず、「人間の体ってこうなっているんだよ」と同じ目線で教えてくれるので、肩に力が入りません。 自分や家族の体のことで、迷い続けるあの感じを少し軽くしたい人に刺さる本です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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